2014/01/18(土) 最後だと思うと頑張れる?
 Twitterにも書きましたが…,もうすぐソチオリンピックですね。「つらい練習も,これで最後だと思うと頑張れる」…,これは,今シーズン限りで引退を決めた,あるオリンピック選手の言葉です。

 最後だと思うと頑張れる…。これで最後だと思わないと頑張れないような練習って,どうなんでしょうか。『成果の出る練習=つらい練習』なんでしょうか。なんだか疑問に感じてしまいます。つらいのを我慢して…,これでもう終わりだから,やりたくないけど頑張る…。そんな練習が,効果の出る練習なんでしょうか…。

 練習って,『しなければならない』と思ってしまうことがあります。面倒だけど,しなきゃならない。ああ億劫だな…。そんなふうに思うこと,誰でもありますよね。ぼくもよくあります。『これやっとかないと…』って思いながら『こなす』練習…,これ,効果あるでしょうか。

 練習して,どうなりたいんでしょうか。何がしたいから,練習するんでしょうか。賞のため? いやいや,『こんな演奏がしたいから』,『こんな音が出したいから』,『こんな音楽がしたいから』ですよね。人から気に入られるかどうか,賞がもらえるかどうか,それは,人が判断することですから。でも,『自分が望む形』が見えてくると,『練習しなきゃ』じゃなくて『練習したい』になってきそうですよね。

 それから,ただなにも考えずにルーティンを『こなす』のではなく,いろいろ観察や探究をしながら練習していくと,どんどんあたらしい発見があるしクリエイティブです。そういうのが,ほんとうの『練習』なんじゃないかな,と思います。

 『楽しい』って思えるから効果が生まれる,のではないかな,と思います。これって,どんなレベルにいても,きっとおんなじだと思います。