2013/05/21(火) 機械の音、人間の音
 Twitterにも書いたけれど、クルマで移動するとき、FMを聴いていることはよくある。で、思うんたけど、ほんとにガチャガチャした耳障りな音楽って多いと思う。打ち込みで、しかもとっても不自然なイコライジングがしてあったりする。これ、現代人のイライラの原因のひとつなんじゃないの…? みなさんそんなにコンピューターが作った音が好きですか?

 演奏が、音楽が、退屈なものなのか、それとも人の心に届くものなのか、その違いって、音に、意思があるかどうかだと思う。音をならべることしか考えていない演奏は、どんなに完璧でも退屈だ。意思が、息づかいがこもっている演奏は、いろんなふうに心に響く。そんな演奏はコンピューターには絶対できない。

 意思がこもった演奏、その人の個性が入った演奏…、それもほんとにさまざまだ。世の中に2つと同じものはないだろう。全体から伝わる空気も、言葉で言ってしまえば、あたたかさだったり、やさしさだったり、かと思うと、とにかく聴いてよ!! って言ってるみたいな演奏もある…。

 コンピューターの音楽をいけないとは言わない。冨田勲さんのように、すばらしい音楽を創られる方がみえるのも事実だ。でも、機械の音に意思がこもることはない。生身の人間がつくる音がコンピューターに取って代わられることは、未来永劫、ないと思う。