編曲への思い

 たとえばオーケストラの曲を吹奏楽に編曲する場合を例に考えてみます。ありがちなのは、オケスコアの各パーツをパズルのように吹奏楽のスコアにあてはめていくやり方。でも、管楽器と弦楽器では楽器の特性、特長も違う。なのでいろいろな部分でムリがあることも多いし、曲が生きない…。

 オケスコアを忠実に『再現』するのではなく、元の曲自体を吹奏楽で『表現』する。これが、あるべき編曲の姿だとぼくは考えています。オケスコアを模倣するだけのイミテーションなのであれば、原曲を聴いたほうがいいに決まっていますものね。スクランブルエッグからオムレツを作るシェフはいません。元のタマゴから作りますよね。

 管楽器で弦楽器とまったく同じことはできません。でも、管楽器だからこそできることもある。『吹奏楽という料理法』で、元の曲の魅力を引き出すこと…、これが、オーケストラ曲を吹奏楽に編曲するということだと思っています。


作曲への思い

 ぼくの作曲は、まずメロディです。メロディにこだわります。料理を始めたくなるような魅力のあるメロディが出てこなければ、書き進める気持ちになれません、時間をかけてでも、やって来るのを待ちます。自分の中から。

 それから、ラインにこだわります。ベースライン、オブリガート、ハーモニー各声部のライン…。そういういくつもの線が交わって、音楽が紡ぎ出される。そんなふうに考えています。

 吹奏楽の作曲では、やはりマーチにこだわりたい。吹奏楽はマーチに始まりマーチに終わる。ルーツだと思っています。


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