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あとうちについて


 今年の課題曲はマーチですから、トロンボーンだけで、またはスネアと共にあとうちをする場面があります。"イギリス民謡による行進曲"[C]、[D]、[F]、"行進曲「虹色の風」"[C]5小節目〜、[E]、"マーチ「ベストフレンド」"[A]、[B]、[D]、[F]。マーチにはつきものですが、その"あとうち"での注意点を書いておきます。

 あとうちは主役ではありません。極端な話"べつに聞こえなくてもいいや"くらいの感じでラクに吹く。そのくらいがいいバランスだと思います。技術的には、決して音1コずつでブレスしたりしないこと。ブレスは2小節とか4小節とか、時には8小節とかの単位でしましょう。音楽の流れ、フレーズを感じること。

 また、音は基本的にはスタッカートで短めに。しかし、"止めてはダメ"。音の終わりを、舌はもちろん、喉や胸などで決して止めないこと。音1コ1コには必ず"余韻"があるのです。なおかつ"短く"。難しそうですね。コツは、音と音の間も"息の支え"をいちいち抜かないこと。長いメロディを吹いているのと同じような支えで吹きぬく感じで吹きましょう。

 そして、発音はクリアに。ただし、基本的にはアクセントではありません。タンギングはきつくしないように。もちろん、たとえアクセントの音でも、タンギングはつねに"軽く"ですよ。クリアに吹くためにはアンブシュアの安定、そして唇の"敏感さ"が大切です。

 また、あとうちも"ハーモニー"になっていることを忘れずに。長い音にしてハーモニーを合わせてみましょう。そして、そのハーモニーの変化にも耳を傾けましょう。そのハーモニーの変化がちゃんと聞こえてくるように、音のアタックしか聞こえてこない、なんてことにならないようにしましょう。

 あとうちなので当然"拍の裏"に音符があるんですが、それが遅れないように。重たいダレた感じになってしまいます。拍の真裏よりも、ほんのちょっと早く発音するようなつもりで。テンポを速くするってことではありませんよ。音をちょっと早めにつかむ感じ。そうすると、軽やかで颯爽とした感じになると思います。

 以上、あとうちについてはそんなあたりに気をつけて練習してみてください。


音の処理について

ハーモニーについて

I   ウィナーズ−吹奏楽のための行進曲/諏訪雅彦

II  イギリス民謡による行進曲/高橋宏樹

III  行進曲「虹色の風」/松尾善雄

IV  マーチ「ベスト・フレンド」/松浦伸吾


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