2014/02/16(日) コンテンツとコンテクスト
 13日の日記に続けてもう一つ,ゴーストライター事件に関連して…

 『コンテンツ』と『コンテクスト』ということを書いてみえる方がいました。コンテンツ…作品そのものと,コンテクスト…その背景。例の事件でいったら,被爆二世で耳が聞こえない人が書いた,っていうのが,『背景』ですよね(偽りの)。

 作品背景に価値を見出すことの是非,それだって作品の価値だ,っていう論評だったと思います。どうなんでしょう…。その音,音楽を聴いて,どう感じるのかがすべてだと思うんですが音楽って…背景も,説明もクソもないのでは? と思ってしまいます。だって,音楽だもん。

 そんなん言ったら,ぼくの『新緑のかがやき…』(『楽譜倉庫&音倉庫』で聴いてね)だって,もし,『スーザ未発表のマーチ発見!!』って言って世に出したとしたら,きっと一大センセーションですよ(どんなセンセーションだ!?)。でも,きっとそうなりますよね。それでいいのか?(もちろん,わかる人が聴けばわかるでしょうけどね)

 たとえばフジコ・ヘミングさんのピアノ,ぼくはYoutubeを探して聴いたことしかないんですが,もしかしたらこの人も,どちらかというと『コンテクスト』の人なのかな,と,思わなくもないです。ドラマ『フジコ・ヘミングの奇跡』には感動しましたけども…。まぁ,まだわかりません。CD買って,ちゃんと聴いてみます。

 音楽なら,音そのものに心動かされたい。そこに,手法や,理屈や,背景は要らない。そう思うのですが…