2014/02/13(木) 手法や理屈ではなく
 例のゴーストライター事件に関して…,いや,事件について云々ではなく,その論評記事で,いわゆる大衆的な音楽,一般的な音楽に対して半ば見下すような書き方がされているものを,いくつか見ました。『手垢のついた』だとか,『色あせた手法』だとか…。

 はっきり言って嫌悪を感じました。

 今までにないもの,新しいものを生み出すことが,そんなにエラいのでしょうか。いくら新しくても,それが面白くなければ意味がないです。面白いと感じるかどうかは人それぞれですけれども…

 あっ,これは新垣氏を批判しているのではないのです。新垣氏のいわゆる前衛的な作品というのを,ぼくは聴いたことがないので…

 あと,なんだかうまく書けませんが,音楽って,知性に訴えるべきものでは決してないと思っています。今までにある,ありきたりの手法でも,どこかのなにかに似ていても,その人の感性で書いたもの,奏でたものなら,その人のオリジナリティがにじみ出ている,新しいものだと思います。手法や書法で語ったり聴いたりするものではないですよね音楽って。逆に手法とか書法とか,そういう理屈にこだるのはくだらないことです。

 いや,それぞれでいい,人それぞれ,音楽それぞれ。でも,それに対してまるで『高等』,『下等』と言わんばかりに格付けするような書き方は,完全に間違っていると思います。