2014/01/15(水) 吹奏楽指導現場の嘘(3)
指導に行くと,間違った楽譜を渡されている生徒に稀に出会います。今ではまずないでしょうけど,ホルンにEsの楽譜が渡っているとか(全音高いぞ!?),音を補充するために他パートを移調しているんだけど,その移調が間違っているとか…。
いや,間違えることはあるし,無知がいけないわけではないんです。問題はその後の対応。「もう本番が近いから黙っていようよ」とか…。でも,するとその子は,正しい音が1つも書いてない楽譜を持ってステージに上がるわけです!! たとえ本番の前日だろうが,正しい楽譜を渡して(つくって)あげて,たった1音でもいいから正しい音を吹かせてあげる。このほうが,よっぽどほんとうの教育なのではないでしょうか…。みなさんはどう思われますか?
指導に行って合奏を聴いていると,音の間違い(楽譜の間違いや読み間違い)に気づいてしまうことがあります。これ,わりとよくあるんですよ。そんなときは指揮者さんにお伺いを立てます。「このパートのここの音,違ってるみたいなんだけど…」。すぐにその生徒のところに行って教えてあげる先生もみえます。指摘された生徒さんは,「あっ(゚o゚;;」という反応が多いかな(^^;。間違いは誰にでもありますよね。でも,「もういいじゃん」って言われる先生もみえます。
黙っておくことがいけないとは言いません。指揮者ですら今まで気づかなかった音間違いなど,お客さんは多分気づかないでしょう。だけど,『音の1つや2つ違ってたってどうでもいいじゃん』という態度なのだったら,それは音楽をバカにしていますよね。あるいは『メンツ』でしょうか。そんなもの,どうでもいいことですよね。
[明日の日記に続く…]