2014/01/12(日) 楽隊のうさぎ(写真)
 きょうは映画『楽隊のうさぎ』を観てきました。吹奏楽映画。

 飾り気のない,ごく普通の中学校吹奏楽部の物語。なつかしいというか,忘れていた中学校時代のこと,あの頃の気持ちや,考えていたこと,思っていたこと,思い出しましたね。主人公の少年と自分とを重ね合わせて観ていました。

 音楽映画っていうと,どこか嘘っぽいところが見えてしまって醒めたりするものですが,この映画はそんなところがほとんどなかったですね。作りもの的なところがなく,だから,入り込める映画です。全国大会に向けて…,みたいな強豪校の話ではなく,でもだからこそ,共感を持って観ていられます。そんな『普通の』吹奏楽部,でも時々,どきっとするセリフがあったり…

 ぼくが中学校のブラスで吹いていた頃,音楽の道に進むなど夢にも思っていなかった。今の自分は,あの頃の自分とは全然違う自分なんだけれど,逆にあの頃の気持ちとか,思っていたこととか感じていたこととか,忘れてしまっていたところもたくさんある。なんだか思い出しましたね。音楽の物語というより人間の,子どもたちの物語です。

 ぼくが吹奏楽部に入った理由,きっかけ,少年時代のこと,それもなかなかいろいろあって面白いんですけど,書くと長くなるのでまたの機会に。。でも中学時代は,『真剣に音楽を追求して…』みたいな感じではなくて,あとになって振り返れば,とにかく『楽しかった』ですね。

 音楽をやっている人,吹奏楽に関わっている人たちにこそ観てもらいたい映画です。