2013/04/10(水) 素直な吹き方
 以前、ある講習会に行ったら、楽器がない子がいた。学校の備品楽器が足りなくて1本を2人で使っているんだと…。ちょうどその時、買ったばかりでまだ慣らしてる楽器がクルマのトランクにもう1本あったので、それを出してきて、「じゃあこれを使いなさい」と言って貸したことがある。その講習会は2日間だったから、明日まで使っていいよ、と。。

 新品の楽器ってなかなか鳴らないものだ。いや、メーカーにもよるけれど、それを慣らすのってなかなか面倒だったりするけれども、2日間その子に貸して帰ってきた楽器を吹いてみたら、なんだか素直にこなれて、ちょっとだけいい感じになってた(^^;。初心者の中学生だったんだけどね。。

 きっと吹き方が素直だったんだと思う。

 楽器を人に吹かせると、やっぱりその人のクセがついて返ってくる。素直に吹いている人に吹かせた後はいいのだけれど、クセのある人に吹かせるとひどい(>_<)。鳴らなくなったり、音程クシャクシャになることもある(-_-)。上手い人が素直に吹いているとは限らないし、初心者が変な吹き方とも限らない。というか、むしろ初級者のほうが素直に吹いてるかもしれない…。

 新品の楽器を吹くと、慣れたメーカーのものでも、『オレはどうしちゃったんだろう…』ってぐらい音程が取れないことがある。でも慣らしていくと決まるようになる。あれは、楽器が自分の吹き方をおぼえるのか、それとも自分が楽器のツボをおぼえるのか、どっちなんだろうね…。