2013/04/02(火) 訃報
 指揮者の小松一彦氏が、3月30日、肺炎のため川崎市の病院で亡くなったのだそうです。とても驚きました。

 じつはTwitterなどでもっと早くに情報は知っていたのですが、正式な機関からのインフォメーションがなかったので、情報確認に時間がかかっていました。どうやらTwitterやブログの情報が先行していたようです。

 小松先生は、何度かご一緒したことがあります。吹奏楽の活動も精力的にされていましたので、アルメニアンダンス全曲を先生の指揮で吹いたこともあります。また、オーケストラの定期では、リハ初日の1コマ目は、なんにも言わずにメインのシンフォニーを最後まで通される方でした。

 なにしろ、「おはようございます」とだけ言われると、静かに棒をかまえられます。リハはシンフォニーからだと知らされているので、オケは先生の指揮で1楽章を始めます。1楽章が最後まで行くと、また静かに棒をかまえられます。2楽章…。そして最後まで行き、静かにインペクに合図されます。インペク、「15分間休憩です」…

 初日の1コマ目はこんな感じでした。なんにも言わずに、まず通される。オケも先生の棒から感じ取ろうと全神経を集中させています。まさに真剣勝負という感じでした。

 先生の書かれた指揮法の本、勉強させていただきました。先生の指揮はとても好きだったので、残念でなりません。65歳は早すぎますよね…。ご冥福をお祈りいたします。