2013/03/26(火) トロンボーン奏者ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと(写真)
 タイトルの本は、デイヴィッド・ヴァイニングというトロンボーン吹きが書いた、日本では去年の12月に出たばかりの本です。ボディ・マッピングの観点からトロンボーンの演奏について書いてある、とっても秀逸な1冊だと思います。しかも、わかりやすいです。全部で150ページほどあります。

 最初の1/3ほどは、ボディマップ、身体のことが書いてあります。それから、呼吸、アンブシュア、腕など、トロンボーン演奏に沿った解説が、そして後半には『探求』といって、いくつかのエクササイズが解説付きで載せてあります。。『アンブシュア』の項が16ページなのに、『腕』の項が29ページもあります(゚o゚;;。

 アンブシュアって、原因ではなく、ある意味結果としてそうなっているものだと思うんですよね。いや、100%そうだとは言わないけれど、いろんなことの結果としてそうなっていることが多い。だから、何かの『原因』をそこに求めてしまってああでもないこうでもないってやり出すと、ドツボにハマることが多いと思うんです。経験者は語る(^^;。ほんとうの原因は『息』であったり、『のど』であったり、『呼吸』であったり、『イメージ』であったりする。それに気づかずアンブシュアのせいにし出すと、迷宮に入るだけだったりする。。

 この本のアンブシュアの項に書かれていることで(いろいろあるんですが)『!』って思ったのは、『アンブシュア・チームのキャプテンは、息の流れである』っていう一言。ジェイコブスが言っていることにも通じますね。核心だと思います。

 ほかにもいろいろ書き出したら日記10日分くらいになりそうですが、とにかくオススメ本です。トロンボーン吹きだけじゃなく、ほかの金管楽器吹きにもオススメします。詳しくは『オンラインレッスン』の『お薦め本紹介』に書いておきます。。