2013/03/21(木) オーケストラと吹奏楽(2)
 ところで、オーケストラ曲を吹奏楽に編曲することはよくおこなわれるし、ぼくもやります。以前はこれ、はっきりいってパズルだと思っていました。元のオケのスコアにある要素を、いかにブラスのスコアに当てはめていくかっていうパズル。でも、だんだん『これって意味あるの?』と強く疑問を持つようになりました。書いていても、人の編曲に接していても…

 オケの編曲モノをこれまでブラスでたくさん演奏もしましたが、ひどいのになると、オケのパート譜をそのまま使って、その休みのところに弦などの音符を書き足しただけの楽譜を吹かされたことがあります。これなんか、バカにしていますよね(-_-)。編曲したって言えないだろこれ(-_-;)。ほんと、意味ないです。

 いきなりですが…、ここにスクランブルエッグがあります。さて、おんなじタマゴを使って、オムレツを作りたい。そのときに、そのスクランブルエッグをオムレツに作り直す人はいない。元のタマゴから作りますよね。大事なのは、元のタマゴ。いかに元のタマゴの良さを生かしておいしいオムレツを作るかが大事でしょ。スクランブルエッグから作りなおしたオムレツなんか、食べたくないですよね…。

 オケを吹奏楽に編曲するのも、基本的にはこれと同じだと思っています。そりゃ、曲にもよりますが…。所詮(と言ってはなんですが…)、弦楽器と管楽器は違います。おんなじことができるわけがないし、演奏効果だって違います。たとえば、すごくぶつかっている弦の音を、そのまま管に移してもダメなことが多いと思います。あと、調性の選択も、必ずしも原調がいいとは思いません。

 なにしろ吹奏楽は難しいです…。さすが大栗先生!! と思いました。。