2013/03/20(水) オーケストラと吹奏楽(1)
 といっても楽譜を書くときの話です。。大栗裕氏がオーケストレーションについて、ある方に、「オケは簡単や。よっぽど下手に書かん限り変な音はせん。けど吹奏楽はちょっと気ぃ抜くと途端に変な音しよるでぇ」と言われたと、ある方のホームページで読みました。なるほどなぁ、と思いました。

 たしかに、オーケストラのスコアは割とスラスラ書けるのに、吹奏楽となるとオーケストレーションの段階で悩んだりすることが多いです。大変だし面倒です(^^;。オケは急いでいるときなど、まず弦楽器を最後まで書いておいて、それから管打を足していく、なんて書き方ができてしまいますが、吹奏楽でそんな書き方はできません。ぼくはできません。。

 吹奏楽は管楽器と打楽器だけなのに、そのそれぞれの楽器に個性や相性があります。たとえばトロンボーンとユーフォニアムは似て非なる楽器です。同じのは音域と調性ぐらいなもので、性格、特性はまったく違います。4声をつくりたいけどトロンボーンが3本しかいないから間にユーフォを入れて、なんてことは、まずできません。溶け合いませんから。。

 もちろんオーケストラの弦楽器にも相性があります。ビオラの下声としてチェロを書く人は、まずいないですよね。でも、オケは各セクションの色分けや役割分担みたいなものがはっきりしています。曲にもよりますが、基本的に核になるのは弦楽器。ところが吹奏楽では分担がはっきりしませんし、管と打だけなので色合いの変化もつけにくい…。

[明日の日記に続く…]