2013/03/19(火) 電波の道
 前にちょっと書いたけれど、フライトレーダー24というサイトを時々観ている。ここは、世界で飛んでいる旅客機が出す電波を各地で受信して、地図上にリアルタイムで飛行機たちを映し出して見せてくれるサイト。といっても世界中にくまなく受信ポイントがあるわけではないので、必ずしもすべての飛行機が表示されるわけではないけれど…。

 ぼくはほぼ毎日ヨガをしているのだけれど、ヨガをしながらよくこのサイトを観ている。。

 昨日は南風だったようで、南北に向いて滑走路が切ってある中部国際空港セントレアでは、着陸機は北側からの進入だったようだけれど(飛行機は基本的に向かい風で離着陸します)、たとえば北海道から飛んできた飛行機は名古屋市の真上を4000フィートを切るような高度(1000メートルくらい)で旋回して空港へ向かっていったりする。

 これ、東京や大阪ではまずありえないんじゃないだろうか。たとえば羽田空港に近年新しくできたD滑走路のILS(滑走路に降りていくための電波の道)は、滑走路から2.5度オフセットをつけて設置されている。つまり電波の道が、滑走路にまっすぐ降りていくようにではなく、滑走路の延長線上からわざわざずらしてあるのです。なぜそんなことをするのかというと、着陸機が千葉県の浦安市上空を飛ばないようにするため。

 なので飛行機は、電波にそって滑走路に降りて行っても、ある地点でその電波の道から出て、手動で滑走路に向き直らないと降りられないんです。どんなに視界が悪くても、コンピューターで電波をたどって降りていくAuto Landingが使えないのですよ。たかが陸地の上を飛ばないようにするために、それだけのムリを飛行機に強いているんです。

 う〜ん、、名古屋でできることが、なぜ東京や大阪にはできないのか…。観ているとそう思ってしまいます。まぁいろいろ事情はあるんだろうけれども…