2013/03/03(日) いのちをいただく
 しばらく前に、あるところで読んだ話…。ごはんを食べる前の「いただきます」という言い方、これ、日本特有なんだそうです。なぜ「いただきます」と言うのか…

 人間だけじゃなく、あらゆる動物は、生命あるものを食べなければ生きることができない。肉だって、魚だって、野菜だって、たまごや小麦やお米だって、みんな、生命あるもの。生きていたもの。生きて、活動して、生い茂って、それはたとえばヒヨコになったり芽になったりするはずだったいのち。それをいただかなければ、人間は一時も生きていけない。

 それから、そういう食べものを調達してくれる人たち、料理してくれる人たち、たくさんの人たちがいて、食事を摂ることができる。たとえばその人が80まで生きるとして、80年間。そのうちの何分間か、何時間かをかけて、食材や料理を作ってくれた人たち。そのたくさんの人たちの、いのちの時間。

 そういう『いのち』を『いただく』んだ、と。そういう「いただきます」なのだ、と。

 その話を、このごろ食事をするたびに思い出します。たくさんのいのちをいただいて、生きている。そのいただいたいのちを、どう生きるのか…。一生懸命生きないとね…。。