2013/12/30(月) 向上することと寛容さ
このごろ思うこと…。楽器が上手くなったり,何かが上達するためには,自分の中にイメージがしっかりとあることが大切だと思うのですが,その自分の中にあるイメージ,つまり理想と,現実の自分とのズレ,これに対して厳しく自分をいじめることは,じつは上達するためにはプラスにならないのではないか,ということ。
理想のイメージを明確に持つことは大切だけれど,それと,現時点の自分のズレ,これを認識する必要があるわけですよね。そのためにはある意味,受け入れる,認める,寛容さが必要なのではないか,と。高い理想を持つことと,それより劣っていることに対して厳しい態度を取ることとは,じつは何ら関係がないですよね。
厳しくすることは逆に,『今の現実は理想と違うけれども,私はそれを許容していないんだぞ』『私はこんなに高い理想を持っているんだぞ』と,むしろ実はある種の言い訳やポーズをとっているだけなんじゃないかと思うのです。そうではなく,現状を寛容に受け入れる人が,結局は向上するんじゃないか,と思うわけです。
寛容になることは向上をあきらめるということではなくて,むしろ向上したければまず現状を受けとめることが必要ですよね。とはいっても,ぼくもそうですが楽器を吹けば誰だって多かれ少なかれ自己批判をしてしまいます。考え方の改革が必要なのかもしれませんね。まず今の自分を認めてあげましょうよ。もちろん自分だけじゃなく,人もね。