2013/12/15(日) 基礎合奏の意味(1)
Twitterではシェアしましたけれど,あるフルート奏者さんのブログ,ある生徒さんが,吹奏楽とオーケストラでの基礎についての要求内容の違いに驚いたという記事。オーケストラでは,音を『きれいに自然に入って,きれいに自然に終わって』と言われるのに対して,吹奏楽では,『ノンビブラート,拍いっぱい,出だしを合わせて,大きな音で』と…。
もちろん,そのオーケストラやバンドの状況などもあるのでしょう。でも,これってどうなんでしょうか…。ぼくはこのことを読んで,日本の吹奏楽は向かうべきところが何か少し間違っているのではないか,と思わずにはいられなかったです。
ノンビブラート『音を揺らさないように』,でも,揺らさないように固めてしまったら,いい音になるでしょうか? 音がまっすぐのびるのは,自然な吹き方で吹けているからですよね。『まっすぐのびる』っていう表面的な結果だけを見て,無理矢理固めて押さえつけてそれをしようとしているのだとしたら,まったく逆効果。揺れてしまうのを許すことも時には必要だし,『まっすぐ』よりもまず『自然に』が大切ですよね。
音の出だしが合うのだって,まずテンポ,流れがあるからですよね。縦の線は『結果として』合うもの。時に,その目に見える結果だけを強要しすぎている気がするのです…。いや,合わなくっていいと言っているのではなくて,『どうして合うのか』というところを,ちゃんと見てほしい,と思ったりします。出だしだけじゃなく,音程もです。
[明日の日記に続く…]