2013/12/07(土) ダイナミックな…
ダイナミックな演奏,レンジの広い(フォルテとピアノの差が大きい)演奏,そういうことを追求しなければいけないんだ,という意見を聞きました。ある意味,もっともなことだと思います。積極的な表現…。
吹奏楽コンクールは,そういう傾向になることもあると思います。それは時として,『鳴らしたモノ勝ち』みたいなところがあったりするかもしれません。でも,『鳴らすことが目的』なのか,それが『表現の手段』なのかは似て非なるもの,まったく違うことだと思います。吹奏楽コンクールでは前者が時々聴かれたりします。
『いい評価をされたいから鳴らす』のか,『曲を表現するために鳴らす』のか,それによって演奏はまったく違ってきますよね。ただ大きい音を出したいっていうだけの無理矢理な大音量なんか,聴きたくないですよね。結果的に評価も悪くなると思います。
音量のことに限らず,たとえば『ビブラート』であったり,『クレシェンド』であったり(音量のことに近いですが…),それをすること自体が目的(いい評価をされるために?)なのか,それともそれは表現のための手段なのか…,それによって出てくる音,演奏は雲泥の差になりますよね。
意味のない,意味を理解しない大音量やビブラートなら,いらないです。『音楽』をつねに持っていたいですね。