2013/12/03(火) 否定形は…
ある方のブログで,否定形の言い方はプラスにならないという記事を読みました。否定形を身体は理解できないから,それは上達にはつながらない…。
たとえば楽譜の書き込み,コンクールの曲などにはたくさんあるかもしれない。その中に,否定形はありませんか? 『走らないように』,『高くならないように』,『きたなくならないように』,『にぶくならないように』,『はずさないように』,『間違えないように』…。それらはすべて,じつは役に立たないどころかマイナスなのだそうです。
そのブログにはこんなことも書いてありました。『間違えないようにするために,練習する』,『こんなふうに演奏(表現)したいから,練習する』,どちらが積極的に,気持よく練習できますか? そして,どちらが練習効果がありますか? 考えるまでもなく後者ですよね。
ところが,『コンクールというものは減点法なんだ』などと時々言う人がいます。ミスのない正確な演奏が求められるんだ,と…。つまり,前者,『間違えないように…』の考え方だということですね。ほんとうにそうなのでしょうか? もしそうなのだとしたら,それはなぜ? 『こんなふうに表現したい』がないから,わからないから,しかたなく『間違えない…』を追求している? のかもしれませんね。音楽なのに…
でも,全国大会などを聴きに行くと,トップにのぼりつめる団体の演奏は,『間違えないように』などと後ろ向きの追求をしてきたそれではありませんよね。否定形では結果的に決してトップヘは行けないんだと思います。