2013/11/27(水) 続,金賞よりも大切なこと
 25日の日記で,『金賞よりも大切なこと』という記事を書いたけれども,賞なんかどうでもいいと言っているわけではなくて,賞は大事です。

 ステージを迎える前に,『賞なんかどうでもいいじゃん』とか,『金賞じゃなくたっていいじゃん』なんて思っている団体は,絶対に金賞なんか獲れません。それに,そんなふうに臨むのであれば,コンクールになど出ない方がいい。賞なんかどうでもいいんだったら,コンクールに出る意味はありません。

 金賞をめざす,そのために頑張るっていうことは,自分たちが向上していくっていうことですよね。昨日の自分たちより,きょうはさらに…,って。それをしないで臨むコンクールなら意味がないし,それをしないで臨むステージは意味がない。賞をめざす意味は,そこにあると思います。自分たちの向上。

 コンクールへの過程で『金賞をめざす』のは当然のことです。『金賞じゃなくてもいいじゃん』なんて,その過程で思うのだったら,やめたほうがいい。でも,金賞をめざした結果,思うような賞じゃなかったら,それは価値がないのか…。価値がないかどうかは,なんのために金賞を目指し,どういう過程を経てきたのかによるでしょうね。それが,25日に書いた話です。

 賞を,名誉や,伝統や,実績や,そういうことのためにめざしたら,どうなるか…。金賞のためには手段選ばず,金賞以外は意味がない,になってしまいます。審査員好みの演奏しかしない,審査員のご機嫌さえ取れれば…。コンクールはそんなことのためにあるのではないですよね。それに,そんな程度の意識でコンクールに臨んでも,結果的にトップヘは行けない。なんのために賞を目指すのか…。

 なんのために金賞をめざすのか,考えてみるのもいいと思います。コンクールに臨むためには…。