2013/11/16(土) マニュアル化
パッソくんが動かなくなってJAFに運んでもらったことはTwitterに書いたけれど,ディーラーの整備士がなにをするかというと,今はクルマにコンピューターが積んであって,そのデータを見て,コンピューターがこう言っているからこれを替えましょうって言うだけなんですよね。
今,旅客機の整備もそうなっているみたいで,飛んでいる間に機上のコンピューターが不具合情報を地上に送信してくる。それを見て整備士は部品を持って空港で待っている。到着したら部品を取り替えて出来上がり…。コンピューター任せのマニュアル任せ。便利だし,時間の短縮にもなる。でも,データやマニュアルが万能なのか…。
ずっと前に,もんじゅのナトリウム漏れ事故があったけれど,あれってたしか,点検項目にないところが破断して事故になったのではなかったか…。マニュアルやデータにないところが壊れたら,わからないってことですよね…。
今,なんでもマニュアル化,データ化されていて,『職人』がいらない世の中になってきている。コンピューター化されてきて,五感とか経験とか,そういうものがいらなくなってきている。でもそういうのって,なにか大切なものが失われてきているような気がしてならない。
音楽の世界は,演奏も,指導も,楽譜を書くのだって,マニュアルではできないし,マニュアル化しようと思っても絶対できないと思うのです。そういう人間の感覚の部分って,とっても大切だと思うのです。