2013/11/14(木) 普門館
 立正佼成会が,普門館の改修,再建を断念したというニュースが新聞で報道された。普門館へは昨年4月に東京佼成の演奏会を聴きに行ったのが最後。最後に行けてよかったと思う。

 吹奏楽コンクールの歴史の中で最初に普門館が登場したのが1972年。それから4年あけて1977年からは連続して,全35回にわたって全国大会の会場として使われてきた。吹奏楽コンクールの歴史の半分以上だ。最後が2011年。ひとつの歴史の終焉を感じる。

 ある人が,『ついでに悪い部分の伝統もなくなっていけば良いな』と書いてみえたけれど,まったく同感。学校吹奏楽は特に,まだまだ遅れている部分や独特の変な伝統,都市伝説があるような気がします。そういうのはなくなっていけばいい。

 そしてTwitterにも書いたけれど,普門館ホールは大きすぎる。響かなすぎる。音楽をやるためのホールではないと思う。以前バンドジャーナルに後藤洋先生も書いておられたけれど,吹奏楽コンクールは『音楽の』コンクールであるはずだし(いろんな意味で),また,そうあるべきだ。

 そういう意味で,全国大会会場が普門館ではなくなることは,吹奏楽コンクールにとってもむしろいい変化だと思うのだが,どうか。


『「普門館」音色途絶える 吹奏楽コンの聖地、改修を断念』(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/TKY201311130574.html