2013/10/26(土) 呼吸に関する考察(1)
 前から思っていたこと…。眠っている時の呼吸って,どうしてあんなに深いんだろうか…。今朝,ベッドの中で目が覚めて思ったのだけれど,横になっている(寝ている)ときの呼吸は,お腹がたくさん動く。

 考えてみたら,人間はもちろん地球の重力の影響を受けるわけだから,起きている時は,横隔膜の上に乗っている肺と心臓の重さで,横隔膜のドームは,寝ている時より低くなるだろう…。腹腔内の胃や肝臓や腸なんかも重さで骨盤の方に下がっているから,横隔膜のドームはますます平らになる。

 横隔膜は,みぞおちから上にあるドーム状の筋肉で,働くと,ドームが平らに近くなることで,胸腔を広げて肺をふくらませる。起きている時は内臓の重さによって,最初から,寝ている時よりドームが平らに近いということは,寝ている時より横隔膜の可動範囲は少ないことになりますよね。

 めいっぱい空気を吸い込んだ状態を『full』,ぜーんぶ息を吐き出した状態を『Empty』とすると,なんにも力を使っていない,筋肉がお休みしている『Neutral』の位置は,『Full』と『Empty』の真ん中よりも『Empty』に近い。

 横になっている(寝ている)状態で身体の力を抜いて,この『Neutral』にしてみる。そしてそこで気道を閉じて,起き上がってみる。で,気道を開いてやると,少しだけ空気が入ってくる。つまり,『Neutral』の位置は,起きている時よりも寝ている時のほうが,より『Empty』に近いところにあることになる。これはなぜか…。寝ている時は横隔膜が内蔵の重さの影響を受けなくて,ドームがより高くなるからですよね。

[あすの日記に続く…]