2013/09/02(月) 記憶
 人間は,海馬という短期の記憶を司るところにまず記憶を入れて,その中の必要なものを,眠っている間に脳の中の長期記憶回路に移し替えているのだそうです。だから,眠らなかったら記憶は定着しない!? 海馬はせいぜい2週間分くらいしか記憶していなくて,そこの容量がいっぱいになっちゃったら,もう憶えられない!?

 これについては,稀有な体験が1つあるのです。大学を出たばかりの頃,バイクで交通事故をやって…,意識がなくなったのですよ。救急車に乗せられて,救急車の中で意識が戻った。で,最初に言った言葉が,「きょうは何日ですか?」…。自分の名前や,ずっと過去の記憶は,ちゃんとある。けれども,ここ半月分くらいの記憶がないのです。これ,きっと海馬のダメージですよね。

 結局,記憶は数分か十数分かけてだんだんと戻り,事故に遭った直前の交差点まで思い出した。けれども事故の瞬間や,どうやって事故になったのかは思い出せないのです。事故の記憶だけが欠けているのですよね…。それはついに戻りませんでした。あの事故の瞬間は,あたまにも身体にも残っていません。どこかにあるのかな…?

 事故といえば,レーシングカートでも大きな事故をやっていますが,その瞬間の記憶は,はっきりとあります(^^;。身体が治ってカートを再開したときに,サーキットのそのコーナーにさしかかったらトラウマが出るかな,と一瞬思ったのですが,なにもなく。まったくなんの恐怖もなく,普通に走れました。。

 あたまが憶える,身体が憶える,記憶って不思議ですね…。