2013/07/24(水) 音楽ができるのは…
 Twitterでつぶやいている吹奏楽小ネタ、小ネタとしてはリツイート記録更新が出ました。55リツイート。昨日つぶやいた、これ。

 『合奏でこまかい指摘をする、ダメ出しをする…。演奏から音楽が感じられるバンドの練習は、ダメ出しに見えても、それは指揮者さんの音楽のディティール、ニュアンスを伝える作業だったりします。イメージがないただのダメ出しからは音楽は生まれません。一見同じように見えますが、似て非なるものです。』

 これはある合奏を見ていて感じたんですよ。まるで重箱の隅を掘るようなこまかいリズムや音の処理にとっても時間をかけてみえて、一見ダメ出しのようにも見えるんだけれど、よく気をつけて見ていると、それは、「こう吹いてほしいねん」、「ここはこういう音やねん」って伝えてみえるんですよね…。

 とっても音楽や気持ちが感じられる演奏をされるバンドで、どうやってあの演奏が出来ていくんだろう、と思っていたんだけれど、まさにこれなんだと思いました。自分で書いて、『はっ』としましたよ。「こうやねん」って強く発信することで、そこに向かって最終的に全員の気持ちがひとつになっていく…。そういうことなんだと思います。きっと。

 音楽って、小難しいことを考えたり、高度な分析をしたり、哲学的なことを言ってみたり、そういうことでできていくのではなくて、それも大事だとは思うけれども、こういう細かいディティールを創り込む中に、指揮者の個性やイメージが織り込まれ、意思、気持ちがみんなに伝わって合奏がひとつになっていくことによってできていくんじゃないでしょうか。

 やっぱり、ただのダメ出しとは似て非なるものです。