2013/06/13(木) 関心を持つ(2)
 自分の身体の感覚に注意を向ける、観察することは大切なことだし、また、それをいちばんよくわかるのも自分自身のはず。さらに、自分の音をいちばんたくさん聴いているのも、自分自身のはず。なのにレッスンや合奏に行くと、『なんとかしてもらおう』なんて完全受け身のスタンスだったりしませんか? ぼくにも身に覚えがあります(>_<)

 次元の違いこそあれ、この、『関心がない』、『受け身体質』が、違う音を平気で出しちゃう初心者の根底にある原因だったりするんじゃないかと思うわけです。なので、少しだけ時間はかかるけれども、能動的に、関心を持ってもらうっていうふうに持っていけたらいいんじゃないかと思ったりするわけです。

 「音、違うよ。もう1コ上」って言っちゃうのは簡単だけれども、たとえば鍵盤で探してみる。12コ押せばその中のどれかと同じハズでしょ。「さあどれだ!?」って探したら、楽しくないですか? また、鍵盤で鳴らして、そこを狙って吹く。でもこれ、ある程度上級生にも言えることで、合奏で「高い」とか「低い」って指摘するのは簡単だけれども、『高いって言われたからとりあえず下げました』って、意味ないでしょ。本番では誰も言ってくれないし…。

 能力はすぐに上がるものじゃない。でも、自分の音に関心を持ってなかったら、能力はたぶん上がらない。