2013/06/12(水) 関心を持つ(1)
 金管楽器は同じ運指でいろんな音が出る。初心者だと、自分の出している音が何の音なのかわからなくなるし、平気で違う音を出していたりする。そんなときは、チューナーの針が真ん中に来るようにと指導するという話をこの前聞いた。これには違和感をおぼえた。以下、考察。。

 現代のチューナーは至れり尽くせりだ。高いか低いかだけじゃなくて、今何の音を拾っているかまで教えてくれる。昔はダイヤルで合わせたもんだ。知らないって!?(^^; さらに、純正長三度(13.4セント低い)と、純正短三度(15.4セント高い)にマークが付いていたりもする。これ、はっきり言って要らんお世話だと思う。なぜかというと、純正っていうのは他の音に対してどうか、ってことでしょ。それをチューナーで合わせるなんて…(´・ω・`)

 で、自分が何の音を出しているのか自分でわからないのにチューナーを見ても意味がないと思うのです。だって、チューナーって、自分が狙って、イメージして出した音を『確認する』ためのものだもの。いや、弦楽器のチューニングとかは別だと思うけれども、管楽器がチューナー使う局面って、多くの場合は確認だと思うのです。違うかな?

 初心者は、音感、身体や息の感覚、楽器の扱いなどがまだまだ未熟だから、何の音を出しているのかわからなくなるのはわかる。でも、原因として、『自分の出している音に関心がない』ってのもあるんじゃないだろうか、と、いろんな現場経験から思うのです。自分で出してる音なのに、自分であんまり関心がない…。

 でも、これは次元の違いこそあれ上級者にも言えることで、自分が吹いてる音にどれくらい関心を寄せていますか? どれくらい意識を集中していますか? 一人で練習している時なんか、自分の身体の感覚(気持ちよさ)には注意を向けるけれど、音を感じることが少し疎かになっていたりすることはありませんか? ぼくはあります(>_<)

[明日の日記に続く…]