2013/04/14(日) 続、アーティキュレーション
昨日までの日記に書いたアーティキュレーションのことと関連があるのだけれど、東京佼成ティンパニーの坂本さんが、ある講習会で、打楽器にアーティキュージョンを書かない作曲家が多いと嘆いておられた。
たとえばピアノという楽器がある。これ、ペダル踏みっぱなしでも4分音符のスタッカートとテヌート、タッチで弾きわけができるのだと。ぼくは多分出来ないけども…。同じように、たとえばティンパニー、1つ1つの音をミュートしなくても、スタッカートとテヌート、たたきかたでたたき分けができる。目の前で実演されて、打楽器の奥深さを思い知った。
これは別の方だけれども、スネア1つで、これは表拍、これは裏拍と、音色でたたき分け実演してもらった。ほんとに全然音色が違うのです。同じ楽器、同じバチなのに…。表と裏のたたき方って違うんですね…。奥が深いです。
で、坂本さん、管楽器とおなじ動きの打楽器、なぜか合わないな、と思ったら、管楽器にだけアーティキュレーション(スラーとかスタッカートとか)が書いてあったなんてことがよくあるのだと。「なぜ打楽器には書かないんだ!!」と。
このお話を聞いてから、管とおなじ動きの打楽器には、必ず同じアーティキュレーションを書くようにしています。これ、演奏現場でも大事なことだと思いました。