2012/02/27(月) 息の支え
 今月のパイパーズから、息の支えについての話。

 まず、フルートのディーター・フルーリのインタビューで、脱力について、息を吸いすぎることの弊害を言っている。吸いすぎると喉が締まりやすくなる、と。いちばんいいのは『ため息』だと。喉のリラックス。あと、鼻からブレスする。鼻から吸って身体に充満した息は支えられているんだ、と…。たしかに、フルブレス状態からの演奏ってなかなか難しいのです。それがコントロールできればいいけれど、緊張の元になったのでは逆効果。

 ブレスに関しては、『鼻から吸え』という人と、『口から吸え』という人といる。金管奏者にも、ノーズブレスを推奨する人もいる。トランペットのエチュードのカルーソーなども、鼻から吸えと書いている。ぼくは基本的には口から吸う人だが、意識して鼻から吸うこともある。やっぱり両方使い分けられるのがいいと思う。

 それから、トロンボーンのミヒャエル・マソンのインタビュー。これは引用させていただきます。『「支え」という言葉がとても危険です。「支え=力を入れる」ということではない。身体が風船だとして、息をたくさん吸って膨らんだ風船が一気にしぼんでしまわないように、ゆっくり吐き出そうとすれば、支えは自然に作られます。息を吸えばどこかに力は入る。その力は自然な力で、支えとしてはその力だけで充分なんです。』(パイパーズ367号27ページより)

 まったくそのとおりだと思う。支えについて、『膨らんだ風船が一気にしぼんでしまわないように』という表現が、言い得て妙だと思う。どうも『息の支え』ということばは、特に学校現場で間違って捉えられていることが多いように思う。身体がリラックスしてちゃんと自然に働けるようにしてあげることがまず大事。意識して力を入れることと、自然に働くこととは、まったく別物だ。