2012/10/31(水) 練習見学記(3)
 練習を見学させていただくとき、何をいちばん見ているかといったら、たくさんありますが、ひとつには、指揮者の先生がバンドに対してどんな指示を出されるか、それは言い換えれば、この人はこの合奏から、『何を聴いているか』ということ。見学しながら合奏の音を聴いて、自分だったらこういう指示を出す、ってことを、つねに意識しながら出てくる音楽に集中しています。自分は何を聴いているか、その指揮者は何を聴いておられるのか…。

 音楽を、合奏を聴いていて、聴くポイントはそれこそ無限にあります。どこを、どういう観点で、どんなふうに聴いているか…。すべてが聴こえる人は多分いないし、だから『耳がいい』なんて言える人はほんとうはいないと思うんです。自分には聞こえなかったことを人は聞いている、ってことは、よくあると思いますし、誰でもそうだと思うのです

 また、音楽に対する感じ方や音楽性も人それぞれです。この指揮者はどうなんだろう…、っていうところが、とても興味があります。何を聞いて、自分の感性のどれだけ深いところから指示を出しているのか…。なにを指示したらいいのかわからない人は、なにも聞いていない人ですよね。

 ある指導者が、『耳じゃなくて脳が聞くんだ』と言われました。まさにそう。音楽で『耳がいい』ってのは、聴力のことじゃないですよね。

[明日の日記に続く…]