2012/10/30(火) 練習見学記(2)
 また、たとえば丸谷先生の指導を見て、自分が同じ指導や指揮ができるようになるかといったら、そうではないと思います。たとえどんなにコピーしたとしても同じにはならないし、まったく同じ音楽は奏でられない。みんなそれぞれに個性があります。いろいろな人の個性を見て感じて、自分の個性が出来上がっていくものだとも思います。

 今までいろいろなバンドを指導して、合奏を振ることも多くありました。たとえばある中学校バンドで、コンクール前のホール練習、指揮者に、「ちょっと上で聴きたいから振ってよ」と言われて振ったことがありました。テンポの運びや振り方がその指揮者とおんなじになるように注意深く振ったんですが…、当たり前ですが、どうしても同じ音にはなりません。

 やっぱりいつも振ってみえる顧問の先生が振られるのが、いちばんそのバンドのいい音がします。そのバンドらしい音楽が出てきます。くやしい思いをしたことは何度もあります(^^;。たとえぼくがどんなに上手に(全然上手じゃないですが…)振ったとしても、いつも振ってみえる先生にはかなわない。そういうものだし、また、そうでなければいけないと思います。

[明日の日記に続く…]