2012/10/14(日) 理にかなわない…
ずいぶん前だけど、基礎合奏、エクササイズを2ページか3ページ分くらいぶっ続けで吹いていたバンドがあった。これ、ぼくらがやったらつぶれるよなぁ…(^^;。
のべつまくなく吹き続ける練習は良い練習とはいえないと思う。休符も必要。休符の間に身体が学習してくれる。『吹いてる時間の倍休め』は、よく言われること。でも、初級者にはとにかく吹き続ける練習も必要だって言う人もいる。そういうもんかなぁ…、と、以前はなんとなく思っていたんだけれど、いややっぱり違うんじゃないか、と、この頃は思っている。
自分が学生の頃とか思い出せないけれど、のべつまくなく吹き続ける練習が初級者にははたして必要なのか? なんのために? 奏法をかためるため? 演奏のための筋肉を鍛えるため? 体力をつけめため? 根性をつけるため? ほんとに必要だと思いますか? どうなんだろう…
学校吹奏楽の現場には、まだまだおかしなしきたりや伝統や理にかなわないことがたくさんあると思う。
昔、ある高校の吹奏楽部で、ピックアップバンドのオーディションを受けるって子がいて教えたことがある。その子はユーフォニアムだったんだけど、とっても猫背で吹く子。かなり目が悪かったのだけど、あるいはそれが原因なのかもしれない。そのバンドのために編曲した時、その子のために五線のでっかい特製パート譜作ったものね…。
で、最初に、「おんなじくらい吹ける子がいたら、きっと吹き姿がかっこいい子のほうが通るよね。まず見た目から。かっこよく吹いてごらん」って伝えた。で、どこをどうしろ、とは言わずに、ちょっとやってみせた。で、まねてごらん、って。
そしたら、吹き姿だけじゃなくて、音もあきらかに良くなった!! なんにも言ってないのに!! びっくりした。でも、練習終わってから顧問の先生に言われた一言…、、「あの子は、あの猫背のおかげであの音が出てるんだ」と(-_-)。だから余計なこと言うな、ってことか…(-_-)。どうしてそういう間違った決めつけができるかなぁ…(-_-)。