2012/01/26(木) 意識無意識
 楽器をかまえて、ブレスをして、発音する…。この一連の流れ。ブレスから発音に至るプロセス、アプローチって大事だ。ほんの少し考え方を変えただけで、ずいぶんラクになったりする。あたまの中にも、いろいろと呪縛がある。

 でも、曲を吹いている時って、もちろんこんなことは一切考えていない。どう発音しているかなんて、意識すらしていない。ところが、1人でアップやエクササイズをしている時って、それが単純な練習であればあるほど、そういう普段考えてもいないことに意識が向く。そして、なんだかうまくいかなくなったりする。

 このことは、何人かのプレイヤーが言っている。単純な練習をしている時や、レッスンで生徒を観察しながら吹いているとき…、普段は意識すらしていないことを考え出すと、かえってうまくいかなくなる。こういうことって、きっと誰にでもあると思う。

 なにも考えず、なにも意識せずにうまくいくのなら、やっぱりそれがいちばんいい。