2012/08/06(月) コンクールの意義(1)
 毎年コンクールに行っていくつもの団体を聴くと思うけれど、吹奏楽コンクールって、やっぱり結局、指揮者、指導者のコンクールという側面が大きいと思う。ほんとうに指揮者の個性が出るし、力量も出る。『指揮者の音楽にバンドがまだ応えきれていないな』と思う演奏もあれば、逆に『せっかくバンドはいい音してるのにな』と思う演奏もある。中には、『どうしてあの棒でこの音になるの!?』ってバンドもあったりするけれども…。

 県大会がメイン舞台のバンドもあれば、全国大会をめざすバンドもある。その違いは、指揮者や指導者の違いと言っていいと思う。公立校であれば特に、指導者は変わっていくし、そうなれば、コンクールの舞台も変わっていくだろう。どんなに顧問が変わっても変わらず全国レベルを保っている学校のほうがめずらしいのではないだろうか。だから、単純に過去の成績とくらべることはできないし、ましてやそれを生徒たちのせいにはできないだろう。

 全国レベルの成績を上げた指導者が転出になると、その後の部の運営が難しく、問題が起こっているという話も聞いた。だから、そういう実績を出した指導者の転出が決まると、一旦廃部にして3年経ったらまた再開するということも一部では行われているのだと。でも、廃部にしようとすると今度は保護者からの反対があったり…。

 コンクールの意義って、なんだろうか…。全国大会に出ることや、いい成績を上げることが目的なのか…。それも大事だと思う。でも、それは何のため? 学校の名誉のため? 履歴書や経歴に書くため? 指導者の実績のため? もしそうなのだとしたら、なんだか少し違うと思う。

[明日の日記に続く…]