2012/01/21(土) 理由わからん!?
 大阪市の橋下徹市長が、大阪市音楽団を解散も含めてゼロベースで見直す方針を表明したのだそうだ。きっとそう言い出すんだろうな、とは思っていたけど、やっぱりか…。困ったヤツだ…。

 橋下くんは大阪府知事時代にも、大阪センチュリー交響楽団(現、日本センチュリー交響楽団)への補助金をカットして経営危機に陥らせた『前科』がある。今回はこれを念頭に、「府で無くしたのに、市で続ける理由が分からない」と言ったそうだが、むしろセンチュリーへの補助金をカットした理由がわからんね(-_-)。

 利益を生み出すもの、目先の便利さ、単純な大義名分、経済原理…、そういうものにしか価値を見出したがらないのが、この国の傾向だと思う。吹奏楽の発展にこんなに貢献した団体を持っている自治体なんだという誇りや価値など、ヤツにはわからないんだろう。「続ける理由がわからない」などという言葉を吐けること自体が、もうすでに哀れですらある。

 なくすことはすぐにできるかもしれないが、一度なくしてしまったら、それを取り戻すには大変な時間とエネルギーがかかる。いや、もう二度と取り戻せないかもしれない。文化は、自然の美しい海や川や空と同じ。そんなかけがえのないものを、一時の首長の気の迷いで失ってしまうわけにはいかないと思うのだが、どうか。