2012/07/17(火) 教えるときに
 昨日までの日記で書いたようなことを考えているから、このごろバンド指導などの時も意識する。生徒を導いているつもりで、じつは余計なものを与えているんじゃないか、と…。言葉にする前に、『これは必要なことなの?』って自分の中で問いかける。

 うまくいっていることは、あえて理屈で説明したりする必要はないと思う。音楽はお勉強ではない。知識や理屈は最小限に。そのかわり、イメージは豊富に。『ことば』はイメージではないから、理屈や受け売りは役に立たない。説明するのではなく、歌う、吹いて聞かせる、身振り手振り…。とにかく歌う。やっぱり管楽器は歌だものね。

 合奏していても、たとえばスラーやスタッカートなど、「ここはスラーで」などと言葉で伝えもするけれど、それ以上に、歌って聞かせる。ひとつのパッセージを指示するときは、その具体的な音が自分の中にあって、歌って聞かせることができる必要があると思う。でもこれは考えてみれば当然。でなければ伝わらない。

 さらに、そのイメージがより具体的である必要があるとも思う。たとえば、「もっと全体的に歯切れよく」っていう指示は、あまりに抽象的すぎるしイメージがない。どこをどうすれば歯切れよくなるのか、具体的なその各パッセージのイメージを伝える必要があると思う。もちろんそれ以前に、それをモニターできる耳が当然必要だとも思う。

 時には生徒に考えさせるために質問することもあるけれど、当然、質問するこちら側が明確にその答えを持っている必要があると思う。わからないから生徒に聞いてみる、ってのでは、指導者としてはダメだと思う。もちろん、音楽は正解が1つだけってことはあまりないから、それをわかった上で…。

 こんなことを気をつけてるかな〜、最近。。