2012/07/12(木) コンクールでのオーバーアクション
コンクール地区予選がすでに始まっているところもあるようだけれども、夏のコンクールにしてもアンコンにしても、動き、演奏しながら身体を動かす団体が、中にはある。じつはぼくも演奏中に身体が動いてしまうことがある。さて、それが自然に出てきたものであるのならいいのだけれど…
ある作曲家さんが同様のことを書かれていた。オーバーアクションは意味がない、と。ぼくもまったく同意見だ。見ていて変だと思う。それが結果として自然に出てきた必然のものならまだいいのだけれど、そうでないものや作為的なものなら悪印象でしかない。その作曲家さんは、審査時、それによって減点はしないと書かれていた。講評にはひとこと書くけれど、と。ぼくももし審査するなら減点まではしないけれど…
あるアンコン支部大会で、ある高校の打楽器アンサンブル、頭ひとつ抜け出た感の好演だったのだけれど、視覚的にも余計な動きが一切ない。すごく自然で、だから音楽もきわめて自然な流れだった。それを聴いて見てしまうと、他団体は多かれ少なかれオーバーアクションなんだな、と思ってしまう。事実そうなのだろう。動きは『結果』的にそうなるのであり、少なくとも『目的』ではない。
作為的な動きや不要なオーバーアクションは、音楽にも悪影響だと思う。