2012/07/05(木) アーノルド・ジェイコブス
 パイパーズ出版の『アーノルド・ジェイコブスはかく語りき』を読んでいる。一度読み、今、二度目の途中だ。

 本を読んで楽器が上手くなったら苦労はない。そのとおり。読んだだけで上手くなる本はないし、ただやりさえすれば上手くなるエクササイズも世の中にはない。また、じゃあ練習すれば上手くなるのかといったらそうとは限らない。いい練習をしないと上達はしない。でも、考え方、意識改革は大切。

 今までこうだと思っていた定説を覆すようなことも書いてあったりして、固定観念を捨てて考え直すキッカケにもなった。『精神のコントロール』の章は特に目からウロコだ。演奏、楽器を吹く時には、脳は情報を取り入れるのではなくて発信するのだ、と。センサーを使って分析するのではなく、描いたサウンドを発信するのだ、ということ。う〜ん、、ヘタすると分析が8割くらいだったりするものね(>_<)。

 日本人って、欧米にくらべて『技術が先で音楽は後』って考え方が、昔ほどではないだろうけど、まだ多いかもしれない。と、『分析>イメージ』になってしまって、演奏を妨げる…。そういう考え方が染みついちゃって育った人間だからなぁ(>_<)。