2012/06/21(木) ネット社会の話(2)
 2005〜2006年頃の個人ケータイページはどんなだったか…。プロフ、リアル、日記、アルバム、BBS、リンク…。BBSに書き込むのは、そこの家主と話をするのが目的。うちのページも毎日いくつも書き込みがあった。多くの人がこのアイテムで求めていたのは、世界に向けてなにかを発信することではなくて、どちらかというと友だちとつながることだったように思う。カギ(パスワード)付きでページを作る人も多かった。

 ケータイページにもいろいろあって、携帯で見ることに特化したようなものもあったけれど、魔法のiらんどのようにある程度HTMLが書けて、パソコンからアクセスしてもそれなりに整って見えるものもあった。ぼくもここでHTMLを覚えた。だから普通のFTPソフト(ページをサーバーにアップするソフト)なんか使ったこともない(^^;。また、そこでケータイ小説なるものを書く人も多かった。

 ケータイ小説のはしりは『ディープ・ラブ』(2000年初公開)。携帯電話に配信される小説だ。単行本にもなった。それからは、普通の人が小説を書いてケータイページで発表することが一般化。そこからヒットしてきたのが、『恋空』(2005年)とかだ。これを『文学』とするのかどうかは判断の別れるところだろうけれど、携帯でインターネットができるようになったことから始まったカテゴリー。

 ところが2007年あたりから、そんなケータイページがだんだん下火になってきた。SNSの登場。みんなmixiをやるようになった。ぼくも2006年から始めている。多くの人にとって、友だちとつながるという欲求にぴったりだったからだと思うけれども、ケータイページはSNSに取って代わられた感がある。もちろんSNSだって携帯からでもできるしね。高校生とかもmixiをやるようになってきたのが2007年くらいからかな…。

 そして今の主流は、きっとTwitter。それからFacebook。去年あたりからmixiは静かになってきた。ぼくも去年から両方始めている。こんなふうに、個人が自分の情報を発信するアイテムや形態はどんどん変わってきた。またその道具も、パソコンでも携帯でもない『スマホ』なんてのも出てきた。

[明日の日記に続く…]