2012/01/16(月) オーケストラ存続
 自治体の補助金や、企業主催の公演が減ったり、また震災の影響などで、各地のプロオーケストラの運営が厳しくなっている。公益法人改革の期限が来年秋で、それまでに各オーケストラは財政を健全化しなければならず、存続かかっているという記事が、日本経済新聞に掲載された。

 補助金といえば、大阪の某前知事が大阪センチュリー交響楽団への補助金をカットして騒ぎになったけれども、赤字だからカットする、金がかかるからやめるっていうのは、どうなのか!? 普通の経済観念など当てはめたら、世の中にオーケストラはひとつもなくなってしまう。

 各オーケストラはいろんな工夫をしているようだけれども、コスト削減を打ち出すオケもある。でも、オーケストラっていうのは、まともな運営をしたら必ず赤字になるものなのです。だけどね、世の中がお金を出して守っていくだけの価値がある、いや、守っていくべきかけがえのないものが、オーケストラであり、音楽文化。

 どうも日本という国は、金をたくさん稼ぐことがいちばんエラいみたいな価値観が強いようだ。でも、もっと大事なことがあるんじゃないかと思うが、どうか。