2012/05/14(月) 理屈じゃなくて
 ぼくは楽譜を書くことも生業にしているのだが、そういえば近年、理論(管弦楽法や和声など)を全然勉強していない。もちろんスコアを見たり音を聞いたりはしているけれども…。

 学校を出たばかりの頃はコンテンポラリーアレンジなどの勉強も結構した。その後、バークリーの理論を習いに行ったりもした。これは1年間ほどかけて。でも、いろいろ勉強してみて感じたことは、理屈を詰め込んだだけでは何の役にも立たない。やっぱり、それが音として身体の中に入って初めて生きる、使えるということ。そういう点ではバークリー理論を習ったことは財産になってる。

 書くことに限らず、たとえばジャズのアドリブも、理論を勉強しただけではできるようにならない。逆に、理論なんか知らなくってもかっこいいアドリブをする人もいる。まぁぼくはたいしてアドリブできないから、これに関してはなんにも言えないけれども…(^^;

 楽器を吹くのも楽譜を書くのも同じたけれど、結局、音やイメージを身体の中にどれだけ持っているかが大事なんだと思う。理屈じゃ書けないし、吹けない。こんなことほんとに気づいたのは、ここ数年のことかも(>_<)