2012/04/29(日) 楽譜をつくること
 よく「編曲してもらうとだいたいいくら¥ぐらいですか?」と訊かれることがある。「金額、自分で決めたことないんだよねぇ…」といつも答えるけれども…(^^;

 楽譜をつくるソフトで、編曲だけじゃなく浄書をすることもある。パート譜作成というやつ。スコアからコンピューターでパート譜をつくるとき、単純に各パート譜のファイルに直接入力していけばいちばん早いように思える。しかし、やっぱりスコアファイルをまずつくってそこに全部入力し、そこからパート譜に起こしていくのが結局、早くていちばん確実な方法。これでいけば、尺の間違いなどという初歩的なミスも起こりえない。でもこれがなかなか根気のいる作業。

 フルオーケストラだと、2〜3ページのフルスコアをコンピューターに入力するのに、やっぱり1時間とかかかるのです。単純に計算すると、10〜15ページあれば5時間かかることになる。さらにそこからパート譜ファイルを起こして整えるのに、たとえば3〜4分程度の普通の曲だと、ちゃんとやれば全パート分で2〜3時間とかはかかる。してみると、浄書ってやっぱりページあたり1000円くらいがほんとうは最低ラインだろう。誰でもできるものではないしね。

 編曲で考えてみると、フルオケだと3〜4分程度の曲を書くのに、どんなに専念してやってもやっぱり3日くらいはかかるもの。さらにそれプラス浄書作業なので、まぁなかなか大変なんですよ(^^;。でも、書けばこっちも勉強になるから、お金ではない面も大いにあるのもまた事実だ。