2012/04/21(土) コンクール規定変更(楽譜改変に思う…)(2)
 もとの楽譜のとおりにやってちゃんとできる実力がないから安易に改変に走るんだと昨日書いた。楽曲的に見たら、その改変は100%『改悪』だ。響きが足りなければ、どうやったらバンドが響くのか、濁るんだったら、どうやったらバンドの音に透明感が増すのか、それを教え導くのが指導者の役目だ。それができないから安易に楽譜に手を入れる、つまりはそういうことだ。どんな手を使っても成績を出せばそれでいいのか、それがコンクール、教育なのか…。

 ちゃんと楽譜どおりにやってくるバンドもある。姑息な手段でたとえそこに勝ったところでどうなのか。さらに、高校ブラスでこういう改変を経験してきて大学オケに入った子が、「オケでもブラスでやってたみたいに楽譜いじってもいいんじゃない?」と言っていたことがある。冗談じゃない!! 改変することを普通だと思ってもらっちゃ困る。はっきりいって異常なことです。それは、ベートーベンやモーツァルトでも、吹奏楽コンクール課題曲でも、おんなじことです。そういう指導を教育の場でやってきたことが問題。

 少なくとも、同じレベルの楽曲が書けるようになって楽譜に手を入れるんならまだわからなくもない。それでもダメだけどね。楽譜どおりにちゃんとできないくせに楽譜に手を入れるなど100年早い(すいません熱くなりました^^;)。もちろん、たまたま金管の音が外れたから楽譜どおりじゃない、なんてのは、規定違反にはあたらないだろう。そんなの書くまでもないこと。

 実際どう運用するかの問題もあるだろうけど、ほんとにちゃんとやろうと思ったら、大会は各パートに1本ずつマイクを立ててマルチで録ればいい。一目瞭然。そこまでしなくても、審査員とは別に木管と金管と打楽器それぞれ1人ずつ、チェック要員が客席でスコアを見ているくらいはしてもいいのではないかと思う。

 なにしろ、コンクールというのは自分たちのバンドがどれだけ成長できるかというところが真髄だと思う。正々堂々ちゃんとしたやり方で音楽を競う場であってほしいと思う。