2011/02/23(水) コンクール考
 吹奏楽コンクールについて、あるプロの管楽器奏者が、「ハッタリの効いた派手な音作りしないといけないんでしょ」と言っていた。また、別のこれもプロの管楽器奏者が、「どうせ代表になる学校なんて演奏前から決まってるんでしょ」と。まぁ2つ目のは論外としても、演奏や指導のプロがこんな認識でどうするんだ!?

 たしかに全国大会の実況録音などを聴くと、派手な音作りやデフォルメがされた演奏は多い。不自然だったり、耳障りだったり、まるで『聞いてよ聞いてよ』って言ってるかのような独りよがりな演奏も多い。まぁ、たった12分のために何ヶ月もやってきたんだから、そういう演奏になるのも、わからなくもない。

 指導現場で、特にコンクール自由曲など、取り組んだことがない曲を勉強するときは音源も探して入手するんだけれども、だからできれば全国大会の録音などは避けたいと思っている。が、このごろはコンクール自由曲用に書かれたものも多く、コンクールの録音しか音源がないものも多い。でも、もしアレンジものならぜひ原曲を聴きたい。

 まぁ、誇張された、デフォルメされた、派手な押しつけがましい演奏も多いけど、でも、ほんとにいい成績を取っていく学校って、そういう音ではないよね。淀工などの演奏はじつに自然だった。

 だから、派手なデフォルメをしなきゃならないってのは、作るほうが勘違いして勝手に思い込んでいることなんだと思う。聴衆や審査員は、少なくとも審査員は、そんなものを望んではいないと思う。もっと普通のことを普通にやろうよ、って思う演奏は多い。あっ、普通のことが普通にできないから、しかたなくデフォルメに走るのか…

 すいません辛口で^^;