2011/02/12(土) 腹式呼吸
先日ある学校で指導していたら、生徒、、「腹式呼吸ですよね、お腹に息を入れるんですよね…」って。。これと同じような声、けっこう聞きます。ぼくは指導の現場では『腹式呼吸』って言葉は基本的には使わないことにしています。まだまだ誤解されて理解されていることが多いからね。
『おなかに息が入る』ってのは、息を吸うと『おなかがふくらむ』って意味だと思うんだけれど、まず、あたりまえですが、おなかには息は入りません。もし胃や腸に息が入っても、きっとゲップが出るだけ^^;。息は上体にある肺に入ります。おなかがふくらむのは、肺をふくらませるために身体の中にある『横隔膜』という筋肉が働いて下がることによって内蔵が押されて、おなかがふくらむのです。
で、そこで、『おなかに息が入る』って思っているのと、『息は肺に入るんだけどそうするために横隔膜が下がるからおなかがふくらむ』ってちゃんと認識しているのとでは、結果がずいぶん違います。身体の中で起こっていることを正しく認識することって、とっても大事です。
それから、『おなかに息を吸うんだかから胸(上体)は動いちゃいけない』って思っているんだとしたら、それは間違いです。それでは身体の自然な呼吸を邪魔していることになります。そのブレスでは、息は決して充分に取れません。そういう意味での『腹式呼吸』なら、今すぐに忘れてください。
まず、ブレスは、深呼吸のように深く、ゆったり。。