2011/12/19(月) 吹研
前回吹研、流れでコンクールの話になったのだけれど、昔からよく言われることとして、技術と表現の問題について…。簡単にいえば、荒削りでも主張を優先するか、淡白でもそつなく破綻なくまとめるか…。現代は傾向として後者、まとめる派の演奏が多いのではないか、と。たしかにそうだと思う。
とにかく破綻なくそつなくきれいにまとめる、ってのが、コンクール向きの演奏だと言われることがある。コンクールとはそういうものだ、と…。はたしてそうなのか? それは、コンクールを受ける側が勝手に作り上げたイメージ、幻想なのではないのか? 少なくとも、ある程度はそういう側面もあるのではないか?
少なくとも全国常連団体は、より積極的な演奏をしている。これについてもいろいろ話したのだけれど、スペースの関係でここには書き切れない。ただ、技術と表現のバランスが大事だっていう話になったし、やはりぼくもそう思う。
どんなに整っていても、いや、整っているからこそ、主張のない演奏は物足りないし、逆に、技術がつたないと、積極的すぎる表現は粗野で身の程知らずに聴こえるモノなのだろうと思う。バランスが大事なんだろう。