2011/10/19(水) 音が合うって…(1)
ある吹奏楽関係の論文を読んだ。基礎合奏について書かれたもので、時間がなくスキルの低いバンドでも基礎合奏によって効果的に各自のウォームアップとバンドとしてのサウンドの両方を確立できるように考えれられている。それ自体はすばらしいことだと思うのだけれど…
いきなり難しい注文が出てくるのです。たとえば、平均律の音階と純正律の音階の違いを演奏できなければならない、とか…。そんなこと、たとえ音大生でも難しいと思うのです。平均律のB durと純正律のB dur、正確に吹き分けられるような音大生が、はたしてどれだけいるのだろうか…。また、それを聞き分けられるような指導者がどれだけいるのだろうか…。
たぶん前にも書いたと思うけれども、今までたくさんのバンドをみてきた経験から言わせてもらうと、少なくとも、中学高校のバンドでハーモニーが濁る主たる原因が純正律に対する理解不足にあることはむしろ少ないと思うのです。
また、テュッティのコードが濁るとき、スコアの音を変更して第3音とか第7音とかの微妙な音をやたら減らす指導者もいたりするけれども、その結果今度はそのぶん根音や第5音が増えて、そのユニゾンが合わなくて濁ってしまっていたりするのです。
長くなりそうなので、続きは明日の日記で…