2011/08/27(土) ネット社会の勘違い
 最近耳にした、ネットについての見解…

 『本を書いても売れないような人が、ネットにモノを書くんだよね』…。いや、それって偏見じゃない!? それに、本だって、ろくでもないのがいっぱいあるっしょ。売れない本だっていっぱいあるし…。ネットにだってろくでもないこともたくさん書いてあるけれども、貴重な情報だってたくさんあるんよ。あっ、情報の質は言ってないか…。でも、本もテレビもネットもただ形態が違うだけで、情報発信としての価値に優劣があるわけではない。

 『ネットって発信者が発信したい情報ばっかり。私は自分で情報を選びたいからネットは嫌い』…。あの、発信者が発信したい情報を発信しているのは、ネットもテレビも新聞も雑誌もみんなおんなじだよね。ニュースだって新聞記事だって、記者の目を通した情報であるということ。ただ、ネットは情報がさまざまで量も莫大。その中から自分に必要な情報を選別する能力がない人は、現代社会では情報に溺れて振り回されるばかり。それはネットに限らずどんなメディアだっておんなじなのではないのかな。

 あと、ネットの匿名性イコール言論の自由であるかのように言う人もいるけれど、名を名乗ってモノを言っても自由だからこそ言論の自由なんだよね。匿名だから自由にモノが言えるのではない。それではただの無責任だ。それに、名を伏してでなければ言えないような言葉には、なんの重みも価値もないのではないのかな。