2011/08/16(火) 編曲いろいろ
 ツイッターでもちょっとつぶやいたけれど、今、あるオーケストラ曲を吹奏楽に編曲している。ある曲をちがう編成に編曲しなおすって、どういうことなんだろうと、よく考えたりした。

 吹奏楽だけじゃなくアンサンブルに編曲したりすることもある。原曲にある要素はすべて入れて、原曲にないものは何も足さず…。以前は、そう考えていた。なるべく変えず、と。でもね、そのやり方で違う編成に直すのでは、やる意味がないんじゃないかと、ある時考えた。

 たとえばオケ曲を吹奏楽に編曲する場合。原曲の要素をすべてそのままにトランスポーズしても、所詮は管楽器。弦楽器とおんなじことはできないから、そのまま移したのでは演奏効果が上がらないことも多い。でも、管楽器だからこそできることや、出せる響きもあるのも、また事実。

 根底にある原曲のイメージを尊重しつつ編成をみて、捨てるものは捨てる。加えるものは加える。時には和声に手を入れることだってある。その編成で原曲のイメージをいちばん効果的に出せるものをつくるのが、ほんとうの編曲だと今は思っている。でなければ、編曲する意味がないと思う。


 ところで業務連絡。どうして銀賞だったんだって?