2011/05/29(日) このごろの…
 吹奏楽の基礎技術講習会の講師。トロンボーンは中学生クラス20人以上だったのだけど、みんな身体固いです。息、あんまり入らない。「深呼吸してごらん」っていっても、ほんとに吸った!? ってぐらい、息が動かない。これ、このごろの子どもたちに多かれ少なかれみられる傾向。バンド指導とかに行っても、たいていこういう傾向です。

 たくさん吸うのがエライんじゃなくて、身体がそれだけ自由にならなかったら楽器を自由には吹けないものね。肺活量を計ったことある人がいるかどうか聞いたけど、このごろの子どもたちはほとんど肺活量なんて計ったことがない。中に一人、計ったことある子がいたけど、数百ccって、それ、記憶違いじゃないの!? だいたい女の子で2500ぐらいが平均じゃなかったっけ?

 肺活量は何で決まるか? 肺自体の容積は、もっととっても大きくて、6000以上はあるのだそうです。肺活量は、身体の骨格や呼吸筋、そういうところがいかにしなやかに動くかで決まる。固まっていたら、呼吸も自由にできない。肺活量もさることながら、こっちのほうが問題。自由に呼吸できなかったら、自由に楽器を吹くことなんてできない。

 呼吸のサポートって、管楽器を吹く上でいちばん大事なこと。もっと身体を使えるといいなぁ、と思う。